なぜバカッターは再び復活したのか
2019年2月、1本の動画が世間を騒がせた
くら寿司の従業員が切った魚の刺身をゴミ箱に投げ入れた後、ゴミ箱から出して再びまな板の上に乗せる・・・
経緯
2019年2月6日 Instagramに事の発端となるくら寿司の従業員の動画が投稿される
撮影者の谷口氏は高校二年生(西寝屋川高・偏差値41)
以降1日一件以降のペースでInstagramやtiktok等に勤務中に異常行動をする動画が上がり、毎日炎上している。
そもそも、このような勤務中に不適切な行動をしてSNSにアップする行為は2013年に急激に増え、バカッターと呼ばれていた。
2013年当時はTwitterを主戦場としていたが、再ブレイクした2019年ではInstagramやtiktokに移されている。
バカッターが再び増殖した理由はInstagramのストーリーという機能の特徴にあると私は考えている。
Instagramは民度がいい!?
ネットではTwitterとInstagramを比較してInstagramは民度がいい!みたいな風潮もある
これがインスタとTwitterの民度の差 pic.twitter.com/3NrEPJF6Qf
— しゅみぃ!🍀💥(元しゅら) (@shmy01) February 10, 2019
しかし、これに私は異を唱える
Twitterは匿名コンテンツで、実に86%のアカウントが匿名と言われている。
匿名率100%のネット掲示板の民度を見てもわかるように、人間は匿名であれば過激に本心を、実名であれば当たり障りないことをいう生き物である。
そしてInstagramはリツイートのような拡散機能もないので、投稿を見るのはフォロワーがほとんど。そりゃ具体例に出したモデル?のファンのコメントとTwitterのリプライ比べたらそうなるよねって話。
なぜ、実名のInstagramで過激投稿がある?
ではなぜ、当たり障りない投稿が行われるはずの実名SNSのInstagramで過激投稿の極みともいえるバイトテロが投稿されているのか。
それはバイトテロが投稿されているストーリーという機能の特徴が関係する。
ストーリーとは
ストーリーとはInstagramに動画を投稿できる機能で、投稿した動画を他者が見る方法が二つある。
投稿者のアカウント画面でアイコンをタップしたとき。
そしてもう一つの方法が問題の肝。
ストーリーを投稿すると、投稿者のフォロワーのホーム画面にこのように表示される。
ストーリーの欄をタップすると動画を見ることができる。
普通にInstagramを使っていると、わざわざ赤の他人のアカウント画面まで行ってストーリーを見ようなどとは思わないので、ほとんどの閲覧はストーリー欄から閲覧した投稿者のフォロワーということになる。
そしてInstagramのフォロワーは多くの場合知り合い関係の人間がほとんどである。
つまりInstagramのストーリーは知り合いしかほとんど見てないということになる。
そしてInstagramのストーリーにはもう一つ、投稿が24時間経つと自動で消えるという仕組みがある。
ずっと残るものじゃないから皆気軽にその日の行動とかを動画に撮っている。
まとめると
- 24時間で投稿が消える。
- 投稿を見るのはほとんどリアルで知り合いのフォロワーだけ
これがInstagramのストーリーという機能なのだ。
つまり、彼らは教室で教師がいないときに友達に万引き自慢をするくらいの感覚でストーリーにバイトテロをあげているのだ
知り合いしか見ないはずのストーリーがなぜ炎上する??
拡散機能がなく、自分の知り合いしか見ないはずのストーリーでなぜ炎上が起きるのか
実は、事の発端となったくら寿司の馬鹿を始め、炎上が起きたのはすべてTwitterに転載された動画が拡散されたことが引き金になっている。
知り合いの中にもモラルあるまともな人間(Twitterで拡散させるのがモラルあるといえるかわからんけど)がいたりして拡散されてしまったのだろう。
- 24時間で投稿が消える。
- 投稿を見るのはほとんどリアルで知り合いのフォロワーだけ
さっきもあげたこの二つの要素に、ストーリーにあげれば多くの人に見られることはないという慢心が生んだ炎上でもあるということだ。
おそらく、SNSに投稿しなくてもバイトテロ行為は行われてきたのだろう。
しかしくら寿司以降、多くの人が次のバイトテロを探そうと躍起になってストーリーを漁っているのですぐに見つかってしまうから、今バイトテロをあげようものなら直ちに人生終了するのに・・・
まとめ
Twitterと違い、拡散力はなく本来知り合いしか見ない上に24時間で投稿が消えるInstagramのストーリーという機能で投稿すれば大ごとにならないという勘違いがバカッターを復活させた。
くら寿司以降バイトテロを見つけ出してやろうとストーリーを漁る人が増えたことで、
バイトテロが次々見つかるようになり炎上事例が増えている。